入社後半年の業務イメージ・1日の過ごし方
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入社後半年の業務イメージ・1日の過ごし方

はじめに

初めまして、Lightblue初の新入社員として入社した川上です。21卒として就職活動をしていた際、趣味の「プログラミング」「数学」を楽しめることを軸に会社を探していました。そこで辿り着いたのが、東大発AIスタートアップベンチャーであるLightblueでした。現在では、社内開発のバックエンドや、受託開発の画像解析、テーブルデータの分析に携わっています。

最初はスピード感についていけるか不安もありましたが、丁寧なキャッチアップができたため、半年経った今では入社前よりも随分できることが増えたと感じています。学びや成長を実感できる日々は楽しいです。

ここでは入社半年間の振り返りとして、どんな業務に携わってきたか、どんな課題を感じてきたか等をお伝えできたらと思います。

入社前

入社したきっかけ

昔から数学やアルゴリズムが好きで、こういった能力をよく理解して運用できる会社に入りたいと考えていたところ、Lightblueのアルゴリズムエンジニアにぴったりはまりました。実は大きな企業の内定も取ることができたので迷っていたのですが、インターンの内容も楽しく、かつ自発的に学ぶことが好きな人たちの集団だったため、Lightblueの方に面白み感じて入社を決めました。

Lightblueのことは競技プログラミングを触っている時に知りました。連絡を取ってみたところ、社長とお話させていただけることになったのですが、「危険な労働や単純作業を無くし、ワクワク働ける人を増やす」というビジョンに共感しました。私は実家の自営業で魚の加工を手伝ったことがありますが、衛生管理の難しさ、運搬などの危険な作業、単純労働の多さ、単純な自動化の難しさを体感してきました。これらの経験が共感を生んだのかもしれません。

入社後

業務内容

Lightblueの開発は「dev(自社開発)」と「delta(受託開発)」に分かれていて、それぞれ複数のプロジェクトからなります。devでは画像解析・言語処理のパッケージングなど、将来的なメリットが期待される開発を行っていて、自由度の高いプロジェクトが多いです。deltaの各プロジェクトには、3,4人程が携わり、決められた期間の中でお客様が期待する成果のものをアウトプットするという形態です。

入社してからは、devのプロジェクトでパッケージ化やバックエンド開発を体験し、AWSの使い方やAIの使い方、認証の仕組みなどを幅広く学びました。また、アルゴリズムを触りたいという希望を汲み取っていただき、deltaプロジェクトについてトラッキングアルゴリズムの改良などのタスクに携わりました。最初から綿密な指示があるわけではないのですが、比較的小さく余裕のあるプロジェクトから体験できたので、何をやったらいいか全く分からない状態にはならずに済みました。

入社して5ヶ月してから、小さなプロジェクトではありますが、初めてプロジェクトリーダーを任されました。ワクワクとプレッシャーの連続でした。未熟なところが多く、レポーティングの分かりやすさや、技術的な面で不足があると感じた一方で、大きく成長できた機会だと思います。

連絡・フォロー体制

業務連絡はslack、技術的なやりとりはgithubのissueを用いておこなわれます。分からないことだらけで、「ファイルのパスが違う」というようなレベルのことから聞くこともありましたが、それでも理知的な先輩方が多く、積極的なアドバイスをいただけます。また、社員向けのチャットスペースで画面共有しながらコミュニケーションが取れるため、リモートワークでも安心です。

エンジニアは毎朝30分程度の社内ミーティングに参加します。ここで全体連絡や困っていることの共有はもちろん、雑談をしてアイスブレイクすることもあります。

また、朝出勤した際に今日のタスクを一言、slackに投稿する文化があります。これにより、各社員が何に取り組んでいるか・どのくらい忙しいかが常に可視化されている状態になります。

毎週月曜日には社内ミーティングで各社員のタスクと優先度が共有され、そこに齟齬があれば確認が取れるようになっています。それとは別にメンターの方と週に1回・30分程度、1対1で話す機会があるので、技術的な課題など困ったところも話しやすい環境だと思います。

評価制度

四半期に一回、各社員がOKR(Objective and Key Result)を設定し、個人が向かうべき方向と、それを達成するためのキーワードを明確にしています。キーリザルトに関しては、なるべく定量的な設計を心がけることで、長期的な方向性をうやむやにせずに済みます。

四半期が終わる都度、OKR達成度を評価しますが、このとき、社長やメンターからの評価だけではなく、全社員間でも評価し合えるような仕組みになっており、評価の多様性を生んでいます。

この評価は匿名で行われていて、「嫌われないように高い点数をあげよう」といったことも少なくなるような仕組みになっていると感じます。しかしながら、高く評価されている社員が多く、私自身もポジティブな評価をいただけているのは嬉しいことです。

また、各プロジェクトの終了時には、メンバーの貢献度や勤務時間についても記録を行っているので、効率が可視化されます。そのため、前よりも効率的に働けるようになれば、それが客観的に評価される環境だと感じています。

勉強会

社内では金曜日のお昼に勉強会が開催され、新しい画像処理技術が出たり、輪読したい本があったりした場合は、Google Colaboratoryなどでプログラムをデモしながら、使い方などを紹介しています。大学院のゼミに近い雰囲気もありますが、それよりはラフに質問が飛び交う印象です。

私も業務時間を使って映像配信の仕組みを調べてみました。じっくりと技術を勉強する時間を取れるのは魅力的です。

残業時間

私の場合は、1ヶ月で平均すると10時間くらいです。基本的にはタスクの進行度合いに応じて、自身の裁量で決めています。

入社前とのギャップ

裁量が大きい分、プレッシャーも大きい

Lightblueは新しい企業なこともあり、業務の裁量は大企業などと比べると大きいです。新入社員の私であっても、「テーブルデータが渡されるので、分類モデルの精度upに使えそうな特徴量を調査してください」くらいの粒度で渡されます。全く道筋が立たないほどではないですが、詳しい仕様や「何が期待されているかの具体的な部分」については、メンバー間でコミュニケーションをとりながら確認していく必要があります。

これについては「複数の選択肢からより良いものを選択できる自由度の高さ」にモチベーションを感じていました。働く時間もフレックスなので自由がききます。口煩く催促されることもほとんどありません。

一方で、「どんな道を通っても良いけど、期待されるものを(お客様がいる場合は期間内に)完成させる」というミッションがあるので、裁量が高いということは、それだけ「責任の範囲」も広いということを実感しました。上手く進んでいるときはかなり居心地が良いのですが、できないことが多く、かつなぜできないかが明確でない状態のとき、あるいは自分の意図がメンバーに伝わりにくいときは、思いの外プレッシャーが大きかったと思います。

進んでいないときの対処

こういうときには、タスクを細分化していき、上からこなしていけるくらいに整理するのが理想的と考えました。大抵は課題そのものよりも、「なぜそのタスクをやっていて」「(誰が)何を準備する必要があるのか」が分かっていないことで停滞し、ストレスを抱える場合が大きいです。

理知的なエンジニアが集まっているため、具体的な課題に対しては、高い確率で有益な答えが返ってきます。そのため、タスクを分解し、(自分用のslackチャンネルに流し、)メンバーに共有するというスタイルを取りました。

このようにすることで、以下のようなメリットがありました。

  • タスクの構造(目的と手段の関係)が明確になり、優先度などで迷うことが減った。
  • 意思疎通で詰まっているか、技術的な課題で詰まっているかが明確になった。
  • 前提の勘違いをしていたときに、先輩社員に気づいてもらえた。

整理整頓が苦手な自分でも、このようにタスクを分解することはメリットが大きかったようです。

また、私のメンターを担当されている方からは

  • タスクが溜まって溢れていることで、後手に回ることが多い
  • スピードを速くできると理想だが、すぐには難しいので、タスク量を調整できるように心がけると良い

といった助言をいただきました。学校の課題などは、基本的に全てやっていたのですが、仕事では残念ながら思うように進まず、消化しきれないものも多いです。

技術力を高め、効率的に仕事を進められるように成長したいという理想はありますが、現実的にできる策として、「こういった理由で難しいから、このくらいの量に調整して欲しい/このくらい期間が欲しい」といった連絡ができるようになると良いと考えています。参考になりましたら幸いです。

1日のスケジュール

リモートワークかつフレックスなので、時間にも働き方にも自由度がありますが、その分自己管理が大切になってきます。最初の頃は、日中ダラダラ仕事して、1時間くらい残業して、夜遅くまで趣味に没頭する生活をしていましたが、最近では反省して、仕事を持ち帰らないことを意識しています。時間内にしっかり仕事できると、定時後も好きなことに気兼ねなく没頭できますね。そのためには睡眠も大事になっていきます。最初は19〜20時に仕事を終えた後、2時以降に就寝するような生活をしていましたが、仕事中疲れでしんどかったのと効率が落ちて良くないことを実感したので、最近は0〜1時に寝るようにしています。

具体的には以下のようなスケジュールで過ごしています。

リモートワークの場合

10:00〜19:00まで働いています。残業がある場合も20:00には大体終わるので、プライベートも充実しています。趣味では、競技プログラミングや音楽ゲームをやることが多いですね。

ロングスリーパーなので8.5時間くらい寝ています(笑)

  • 9:00:起床
  • 9:00〜9:50:身支度・朝ごはん
  • 9:50〜10:00:出勤準備
  • 10:00〜12:00:勤務
  • 12:00〜13:00:昼食
  • 13:00〜19:00:勤務
  • 19:00〜21:00:夕食、お風呂
  • 21:00〜0:30:自由時間(競プロや音ゲー)
  • 0:30:就寝

出社日の場合

Lightblueはコロナ以前からリモートワークを許可しているので、多くの日をリモートで過ごすことができます。(リモート強制ではないので、出社したいと思ったら自由に出社できます)

たまに出社する日があり、具体的には2週間に1回程度、エンジニアの出社日が設けられています。

(*雨の日と7時時点の気温が26℃以上の日は出社しなくていいルールがあります。これは対面コミュニケーションのメリットと、開発に集中できなくなるデメリットを比べたときに、デメリットの方が大きくなると判断しているためです。)

実際にエンジニアと会える貴重な機会なので、私の場合は、近況を伝えたり、分からない部分・あるいは発見した知見を共有しています。

出社日も生活リズムはリモートとそこまで変わらない気がします。

リモートと比べて良い点は

  • 直接エンジニアと相談できること
  • ざっくばらんに雑談できること
  • 昼食や夕食を作らなくて良いこと

悪い点は

  • 通勤ラッシュに遭遇すること

くらいでしょうか。

私の場合は30分程度で出勤できる場所に住んでいるので、通勤時間のストレスはそこまで大きくないですね。

  • 8:30:起床
  • 8:30〜9:15:身支度・朝ごはん
  • 9:15〜9:30:出勤準備
  • 9:30〜10:00:通勤
  • 10:00〜12:00:勤務
  • 12:00〜13:00:昼食
  • 13:00〜19:00:勤務
  • 19:00〜19:30:夕食
  • 19:30〜20:00:通勤
  • 20:00〜21:00:お風呂
  • 21:00〜0:00:自由時間(競プロや音ゲー)
  • 0:00:就寝

終わりに

スタートアップ&リモート勤務&初の新入社員ということで不安も大きかったですが、業務が始まってみると、理知的な先輩方のサポートが手厚く、快適な業務ライフを送れています。新しいことを学び、どんどん効率的にタスクをこなせるようになっていくのは楽しいです。

スタートアップでありながらも、誰が何のタスクをやっているのかを明確化するような仕組みが整っているため、今後成長していっても安心な体制だと感じました。自発的にどんどん調べる習慣や、分からないところを整理したりする力は求められますが、聞いたら優しく教えてくれることが多いので、自信を持って質問していければ大丈夫だと思います。

まだまだ技術的に足りない部分は多いので、成長していきたいと同時に、頼れるエンジニアになれるよう努力していきたいと思います。プライベートも引き続き充実させたいですね。

ここまで読んでくださってありがとうございます!画像処理やデータ分析、自分で考えながら進めていくことが好きな方は是非お話を聞いてみてください!

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