代表メッセージ
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未経験で応募される方へ

転職を考える上で、中長期的なビジョンに基づき、今何すべきか考えている方は多いと思います。3年後、5年後の自分なりのイメージを持ってそれに向けて、どの職種、どの会社を選ぶか悩んでいると思います。一方で、Lightbueのような少人数のベンチャーでは一人で何役もこなすことがあり、求められるスキルは多岐にわたっていますし、デジタル技術の進歩は早く、将来像を明確に決めることは難しく、決められたとしてもその通りに進んでいくのは困難です。

そこで重要なのは、ロールモデルがいるかどうかだと思います。1年後、3年後にはあの人のようになりたいというような近い目標となるロールモデルがいれば、実現できる可能性が高まります。Lightblueにそんなロールモデルがいるかどうかは、先輩たちの声を読んだり、オフィス訪問して見つけてみてください。物理や機械を専攻していたメンバーや、学部2年生からインターンを始め社員になったメンバーなど、ITエンジニア未経験からの先輩が見つかるはずです。

将来像の部分も考えつつ、とりあえず目の前の仕事に対し、関連する技術やスキルをとことんやるのも重要です。Lightblueのメンバーには「自分の仕事に誰よりも詳しくなってほしい」と思います。例えば、アルゴリズムを作っている研究員も、最終的なプロダクトはUI/UXが考えられたプロダクトをお客様に納品するので、外部のパートナーに依頼する際もUI/UXの知識が必要です。ボタンの配置を1つとっても、機械学習の背景を理解していない人でも違和感なく使えるようにすることをデザイナーと一緒に考えてもらいたいと思ってます。

配送の最適化を行いたいお客様に対しても、扱う商材や商流によって使うべきアルゴリズムも変わりますので、お客様が抱える課題を理解しなければなりません。つまり、アルゴリズム、UI/UX、お客様の課題を含めソリューションに関わる全てについて誰よりも詳しくなってほしいということです。これは、僕自身心がけているところでもあり、どの職種でも成長するために重要な心構えかと思います。

経験者で応募される方へ

経験者で転職を考えられている方は、得意分野や経験が豊富な分野があると思います。一方で、得意分野の中でも抜け落ちている領域を埋めるような経験をすることでさらなる成長の機会を探している方もいると思います。そのようなさらなる成長を目指すためには、人を動かす経験が重要になると思います。経験を生かしてフリーランスとして活躍することもできる一方で、会社でチームで働くという選択をするということは、チームの力を信じているからだと思います。自分には足りない部分を他の人に助けられ、自分の得意を活かして他の人の成果をアシストするといった体験は、人生を非常に豊かにしてくれると思います。

エンジニアの方へ

チームで働く上で、これまでの経験を生かしてもらうには、コンピュータサイエンス(CS)の知識は非常に有用です。CSの知識は、バグの防止に役立ちますし、技術の特性を理解する上でも非常に重要です。チームのレベルは常識(common sense)としてのCSの知識の浸透度によるところが大きいと考えています。もちろん、CS系の出身ではないITエンジニアの方が活躍しているのは知っていますし、Lightblueでも物理系や機械系出身のメンバーも活躍しています。一方で、彼らも独学でCSの基礎を学んでいますし、自分の仕事に一番詳しくなるなかで知らず知らずのうちにCSの基礎相当のことが理解できていることがほとんどです。

CSの知識があることで、新しい技術の背景の理論が理解できますし、技術の習得が容易になります。また、どこにボトルネックがあるのかなどを考える癖が付き、プロセッサの問題なのか、メモリの問題なのか、I/Oの問題なのかといった課題の切り分けが瞬時にできるようになります。これらの知識をチームで常識として持つことで、issueの管理やWHYの部分の共有がスムーズになり、コミュニケーションコストの削減や開発効率・質の向上に繋がると考えています。改めて、大学院に入り直してさあCSを勉強し直そうという必要はないと思いますが、CSの知識を持つことの重要性は高いということを理解し、それに共感できる方がLightblueで活躍してもらいやすいと考えています。

ビジネスチームの方へ

ビジネスチームの経験者に求められることは人を動かすことです。人には、チームメンバーだけでなく、エンジニアを始めとした社内の関係者、社外のパートナー、お客様を含みます。自分一人でできることは限られています。プロジェクトの成功は関係者をいかに巻き込み、協力してもらえるかにかかっていると言えます。

また、これまでの経験で培った専門知識をレバレッジさせ、活躍の幅を広げていくには、部下に仕事を頼まないといけません。仕事を頼む際に、タスクをフローに落とし込み、ドキュメントにポイントをまとめることができれば、よりレバレッジが効くようになります。このような人に伝える技術は、これまでに身に着けた技術やtipsとは異なり普遍的な技術となり、ご自身の価値をより高めてくれるはずです。

また、Lightblueでは多様な働き方を認めていて、フレックスやリモートワーク、ワーケーションなどを取り入れています。このような働き方の中で成果を出していくためには、エンジニアだけでなくビジネス側も非同期のコミュニケーション力を高める必要もあります。

エンジニア以上に、ビジネスサイドは常識(暗黙知、common sense)の共有と切り分けが重要です。お客様の期待値と、エンジニアの常識は違いますし、インターンや新卒のようなジュニアなスキルのメンバーには、ツールの使い方から教える必要があるかもしれません。また、これまでの経験とは異なるルールのもと協力することが求められることもあります。経験に基づいた行動は非常に重要ですが、一方で、経験通りそのまま働いていては少人数のベンチャーが大企業と戦っていくことは難しいです。経験を昇華させ、最適な動きを自分で考えることで、さらなる成長を目指してほしいと思います。

大学生・大学院生の方へ

CSの基礎力の大切さが叫ばれるようになっています。スマートフォンアプリやソーシャルゲームの黎明期には、ある種の言語やフレームワークといったスキルが重要視され、そのスキルセットを持っているだけで、旧来のJavaなどに詳しいSIerに属するようなシステムエンジニアと差別化ができました。しかしながら、webの世界でも一定のデファクトスタンダードが固まりつつあり、最先端のライブラリ等を使えるだけでは差別化が難しくなっています。そのような状況下では、CSの基礎力の重要性が増します。私のイメージするCSの基礎力には、通常言われるようなアルゴリズムやデータ構造、理論計算機などだけでなく、理系としての基礎力となる線形代数や基礎的な統計も含んだ広義のCSの基礎力です。

私自身、学部3年生の冬にインターンの面接で、利用可能言語にJavaと記載していたところ、JavaのStringをfor loopで結合するプログラムの計算量を聞かれたことがあります。JavaのStringがImmutableなことは知識としては持っていたものの、何も考えずO(n)と答えてしまいました。このようなミスは、CSの知識が身についていると起こらないですが、まだその時の私は、プログラミングと情報理論の講義の内容が対応していると理解しておらず、別個の知識として考えていました。この部分が紐付いていくことが、プログラミング経験者として重要なことかと思います。(このインターンの面接は当然不合格でした。)

CSの基礎力が重要な理由を説明します。現代のすぐれたツールは信じられないほどの速さで多くの作業をこなせます。先人たちが築いてくれた礎のもとに、私たちは多くのフレームワークやライブラリ、パブリッククラウドのSDKを活用することで、1日でclubhouseと同等の機能を持ったサービスを作ることも可能です。一方で、CSの基礎が理解されないまま開発からデプロイまでできることで、ある日、突然、沼にハマってその解決に何十時間も費やすことは多くあります。このような沼のせいで、見積もりオーバーとなるプロジェクトも存在します。パブリッククラウドの可用性を考える際も、どこまでクラウド事業者が担保していて、どこからサービス事業者である我々が担保する必要があるのかといった切り分けを考える必要がありますが、この際もCSの知識は非常に有用です。

つまり、このような便利なライブラリなどを活用することは、問題が起きた際に普段は隠蔽化されている複雑な部分が露呈し、手を付けられなくなる可能性をはらんでいるということです。そこで、CSの基礎力があることで、何が隠蔽化されていて、何が問題になるのかといった部分を考える事ができ、課題への対応力が上がります。また、複数のライブラリやフレームワークの選択肢があるときに、機能だけでなく、設計思想や実装などを基準に選定することができるため、よりベストな選択を取れる可能性が上がります。

このようにCSの基礎力は非常に重要です。このような知識は、学ぶのには時間や根気も必要なため、大学を卒業した後に身につけるのは難しいです。今のうちによく学んでおいてください。先輩としてのアドバイスです。

メッセージ

外部記事

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